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●浜名湖、新居漁協ただ一人ののり漁師
2008年1月、のりの収穫真っ最中、 漁師の長谷川さんを浜名湖に訪ねました。
大きな浜名湖と遠州灘をつなぐ境目のすぐ近くに、 長谷川さんの海苔いかだがあります。
「うちはここがメイン。潮の流れ、栄養の流れ…、海苔はここがいい。 いま、ここで海苔やってるの一人。以前、自分が漁師を始めた中学3年生の頃は、100人以上いたね。
でもウナギの稚魚を獲るようになってから、そっちのほうへ商売替えした人が多い。 このへんで海苔といえば、青と黒を合わせた“青混ぜ”が普通だった。」
●栄養の流れを受けるため海苔と相談 〜 いい海苔を育てる
海苔は、野菜のように「種から育てる」ものなのです。 といっても、種子ではなく胞子だから、きのこを水耕栽培するような感じ、といったらいいでしょうか。
海苔の養殖は、春先に採った種(胞子)を育てておき、秋にその種を植え付けます。 湖に立てた長さ2.2メートルの竹に網を張り、種を付け、あとは湖水の栄養をもらって、海苔が成長していくのです。
去年は9月下旬に種付けして、10月上旬に芽が出て、10月下旬に収穫。収穫は、アタマの毛と一緒。 根元を残して、伸びた海苔を刈っていき、一冬の間に、この網は12回刈るんだそうです。

Q.野菜なら、肥料をやったり、草を取ったりという 手入れがありますが、海苔の場合は?
「栄養のある湖水がちゃんと網に当たるよう、たえず見ては網を動かすの。 栄養の流れを受けるための調整を、いかに海苔と相談するか。
結局全部、網の高さ。高すぎても栄養がとれない。深すぎても、病気になってしまう。 網を水面より高くして陽に当てることで、雑菌と汚れを落とすわけ。だから、毎日網を見にくる。 夜中の干潮に合わせて、夜中の1時でも2時でも。…なんて、まず俺しかやらんね」 |